母が独身時代に学習に使ったテキストが出てきた
昔、編み物の仕事をしていた母が、編み物教室に通っていた頃のテキストが出てきた。
この2冊は母が独身時代、なんと教室に住み込んで学習していた時に使っていたという。
洋裁教室に通っていた際、週に一回編み物の先生が来校しての授業があり、母は編み物の方にハマってしまい編物教室に移ったらしい。
編み上げたものを提供する代わり、授業料はタダという条件。他の生徒さんが帰った後、編み機の間に布団を敷いて寝てたという。食事は七輪!で自炊。ご飯とお味噌汁が定番だったとか。想像つかないな。
表紙はボロボロで一冊は表紙が外れているけれど、書き込みもページ抜けもないこの2冊は十数回の引越を経て、今も母の手元にある。
片方の本に「目数段数早見表」というものと見慣れない定規が挟み込んであった。
この本が入っていた衣装ケースから、かせくり器と玉巻器も出てきた。こちらの2つは子供の頃、ハンドルをぐるぐる回すのが面白いものだから、遊びがてら手伝っていた。懐かしい。
今でも編物はしたいけれど、指がついて行かなくなったと言いつつ、40年前に亡くなった父のセーターを糸玉にして持っている母である。
編み機を買うべきか買わざるべきか・・・
うーん。今の自分には編み機はもったいない。でも母と一緒に楽しめる道具になるかもしれない。母に話をふってみると、「でも、高いんじゃないの?」と聞いてくる。
つまり興味があるということだ。
調べてみると、編み機を作っているメーカーは1社だけで、4種からの選択になるみたいだ。価格的にも重量的(腰が悪いのである)にもプラスチック製のものに絞るとして、「あみむめも」か「いとぼうちえ」のどちらかだな。
WEBカタログを見ていると横から「針数が多い方が良い」と母が口を出す。「あみむめも」は針数100で、「いとぼうちえ」は150。
「いとぼうちえ」をプッシュしているな・・・。
あとは私のフンギリだけか。